Categories: Interior

Completion: 2013

Place: Tokyo

Client : Commercial

都内駅ビル内の飲食テナントの計画である。与えられたスケルトンは今までのテナント入れ替えや経年で、RCの壁面は経験を重ねた風格すら漂う様相を呈していた。天井は貼らずに設備配管をむき出しにした。厨房と客席はコンクリートブロックで仕切り、床はラフな足場板を利用している。既存の柱を現しにし、近隣テナントからの壁のフカシを最小限に抑えることでできたわずかな隙間に、ハイドボール(水耕栽培用の発泡煉石)を敷き詰めている。ハイドロボールの下には電気配線が埋設されており、部分的に透かし積みされたコンクリートブロックに電源を供給している。ブロックの穴にはそのまま植物が挿入され、少量の水であればブロックとハイドロボールが十分吸収できるようにしている。設備配管の為に壁をフカすことを避け、わずかなにできた余白のようなスペースで店内を演出できたと考えている。

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